株式会社大都

(株)大都(資本金3000万円、田方郡函南町上沢956-1、代表徳原徹氏)と大都リッチランド(株)(資本金4000万円、同住所、同代表)は、ともに債権者より静岡地裁に破産を申し立てられ、10月23日に破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人は森本耕太郎弁護士(沼津市吉田町25-2、電話055-931-5551)。

大都は、1965年(昭和40年)12月に設立。不動産開発を手がけていた大都リッチランド(1984年5月、任意整理、静岡県田方郡、負債77億円)の所有する不動産の保守管理を手がけていた。しかし、大都リッチランドが不動産ブームの沈静化に伴う売れ行きの鈍化から倒産。連鎖する形で84年7月に負債約25億円を抱え任意整理に入り、所有不動産の売却に努めていた。

その後、大都が管理していた別荘地の「伊豆エメラルドタウン」は、分譲後の管理が行き届かず住民の自主管理組合が組織されていたが、水道施設の所有権を有する大都が管理組合に対し水道施設を勝手に使用してきたとして使用損害金を求めて提訴、組合側も水道施設を封鎖されたとして逆に損害賠償を請求するなど紛争に発展。このたび管理組合が大都および大都リッチランドに支払い能力がないとして破産を申し立てていた。

負債は、大都および大都リッチランドの2社合計で約70億円。

株式会社エイアンドエイ

(株)エイアンドエイ(資本金1000万円、藤枝市立花1-2-50、代表青木政次氏、従業員30人)は、7月31日に静岡地裁へ自己破産を申請した。

申請代理人は伊藤彰彦弁護士(静岡市葵区西草深町10-25、電話054-205-1432)。

当社は、1970年(昭和45年)創業、73年(昭和48年)3月に法人改組。当初はアクセサリー小物や装身具の小売りを主業として4店舗にまで拡大したが、85年頃から雑貨全般の卸に転換、小売店舗は93年までに全て閉鎖していた。近年は、生活雑貨・インテリア雑貨・衣料品・スポーツ関連用品・化粧品・造花など多岐にわたる商品を扱い、東京や大阪にも営業拠点を開設。全国展開の大手ストアや百貨店、ホームセンターなどの量販店を主な販路に事業を拡大、ピーク時の2005年2月期には年売上高約93億5900万円をあげていた。

この間、自社での直輸入が困難で、扱い品の大半を輸入品が占め、商品の調達を首都圏の代理業者に依存していたが、一方でオリジナル商品製造のため、国内での協力工場の確保や自社工場の開設など内製化を進めていた。

業況の急激な拡大に伴い、代理業者へ先払いすることで商品調達を強化していたが、近時は手形の振り出しが支払い能力を超える状況に陥っていたうえ、ここにきて商品調達を依存していた業者の行き詰まりが表面化。資金繰りは急速に悪化、善後策を協議したものの、資金手当が困難となり、事業継続を断念した。

負債は約47億9700万円。

ピース産業株式会社

ピース産業(株)(資本金2億4000万円、静岡市清水区長崎217、代表秋山武久氏、従業員80人)は、6月26日に静岡地裁へ民事再生法を申請し、27日に保全命令を受けた。

申請代理人は廣瀬清久弁護士(静岡市葵区常磐町2-6-8、電話054-272-6191)。

当社は、1959年(昭和34年)4月創業、63年(昭和38年)5月に法人改組された。当初はプラスチック成形業を手がけていたが、その後、設備工事業に転換。近年は、水処理、空調、給排水などの管工事を主体に、機械器具設置、消防設備、鋼構造物工事を行っていた。2001年には「駿富日本平の里」と称する農園を一般公開するなど、自社商品の土壌改良材「ピースソイル」を用いて農園経営にも進出。このほかグループ会社で、保守点検、立体駐車場施工、損保代理などの事業も行っていた。主力の工事部門は、数多くの上場企業を得意先に抱え、静岡県を中心として本州全般にまで営業エリアを拡大、ピーク時の2002年3月期には年売上高約45億2900万円を計上していた。

しかし、土壌改良材の開発費負担や、同商品PRのために開園した農園用地・建物等への設備投資に伴う多額の借入金が重荷となっていたうえ、主力である管工事の受注低迷により2005年同期の年売上高は約35億8100万円にとどまっていた。このため、2006年秋の再オープンを前提に昨年農園を休園したほか、支払いサイトの変更や固定預金の取り崩しなどで繰り回していたが、工事部門の業況回復の兆しは見られず、ここにきて自力再建を断念した。

負債は約70億円。