株式会社多々良

(株)多々良(資本金1億1150万円、熊本市九品寺6-2-19、代表勢田孝徳氏、従業員72名)は、5月7日に事業を停止、事後処理を由井照二弁護士(熊本市黒髪3-12-4、電話096-343-0585)ほか2名に一任、自己破産申請の準備に入った。

当社は、1922年(大正11年)1月創業、54年(昭和29年)12月に法人改組した建築工事業者。当初は木造建築工事業を主体に手がけていたが、その後はマンションや医療機関、商業施設などの建築を行い業況を拡大、92年5月期には年売上高約102億5100万円を計上していた。

近年は、自社ブランド「優渾」マンションシリーズを展開、県内初の高層マンションを手がけるなど技術力を前面に打ち出して受注を獲得し、年売上高70~90億円内外を計上していた。2007年5月期は、熊本市中心部における投資用マンションの建築受注が奏功し、年売上高約101億7600万円を計上していたが、過去からの工事代金の未収金や金融機関からの借入依存度が高く資金繰りに余裕はなかった。

マンション工事のキャンセルなど来期以降の業況低下が予想されるなか、今年4月には取引先に対して10億円規模の第三者割当増資を要請したものの奏功せず、資金調達力も限界に達し今回の事態となった。

負債は2007年5月期末時点で約65億7100万円。

株式会社エルエルシー

(株)エルエルシー(旧商号:ラララカード(株)、資本金3億2000万円、熊本市出仲間6-11-3、清算人大久保英二氏)は、4月20日に株主総会の決議により解散し、熊本地裁へ特別清算を申請、5月22日に同地裁より特別清算開始決定を受けた。

当社は、1979年(昭和54年)9月にスーパーマーケット経営を目的に設立され、80年代前半に(株)壽屋(現商号・(株)カリーノ)が買収し同社のグループ会社となっていた。99年2月には、壽屋のグループ会社である旧・ラララカード(株)を吸収合併し、ラララカード(株)に商号を変更、それ以降は、壽屋とグループ会社の買い物カードの発行を主業とするほか、グループ会社に対する店舗不動産賃貸及び関連会社への資金支援を手がけ、2001年2月期の年収入高は約81億円を計上していた。

しかし、2001年12月に(株)壽屋が民事再生法を申請したことで業況は急変。2002年2月以降、「壽屋」が全店舗閉鎖することになったことで当社のカード事業そのものが立ち行かなくなり、2005年同期の年収入高は約3億1100万円に減少し、近時は実質休業状態となっていた。

こうしたなか、2005年12月に壽屋の民事再生手続が終結したことで当社も清算されることとなり、2006年3月には会社分割を行い、4月には現商号へ変更していた。

負債は約230億円。

株式会社飯田工業所

(株)飯田工業所(資本金2245万円、八代市港町278、登記面=八代市本町4-3-15、代表尾坂大介氏、従業員40人)は、5月25日に熊本地裁へ民事再生法を申請し、同月31日に同地裁より保全命令を受けた。

申請代理人は由井照二弁護士(熊本市黒髪3-12-4、電話096-343-0585)。

当社は、1814年(文化11年)創業、68年(昭和43年)4月に法人改組。イグサ染土の製造でスタートし、近年はイグサ用のほか、舗装用や肥料・飼料用の各種石灰製造および販売を手がけ、ピーク時の94年12月期は年売上高約19億2300万円を計上していた。

しかし、売掛金回収の長期化に伴う資金負担は大きく、財務内容が悪化。このため、2002年10月には工場を移転し、ランニングコスト軽減で立て直しを図ったが、各製品の需要は伸び悩み、業況は低調に推移していた。2005年同期の年売上高は約10億9600万円まで低下し、約800万円の当期欠損を計上するなど、抜本的な改善には至らず、借入金が年商規模を大きく上回る厳しい運営を強いられていた。

負債は2005年12月末時点で約32億5600万円。