株式会社榎本鋳工所

(株)榎本鋳工所(資本金2400万円、北葛飾郡鷲宮町桜田5-18-8、登記面=川口市幸町1-7-1-3103号、代表榎本康利氏、従業員72名)は、7月1日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

申請代理人は中島成弁護士(東京都中央区銀座1-13-13、電話03-3562-5003)。

当社は、1928年(昭和3年)創業、46年(昭和21年)10月に法人改組された老舗の鋳物製造業者。川口市で創業、98年2月に現本社の鷲宮町に工場を移転、89年3月に開設した福島県石川郡の平田工場とともに、特殊合金の鋳物やダクタイル鋳鉄を中心に製造。また、半導体製造装置や光学機器、超精密加工機械の金型などに幅広く利用される、超低熱膨張鋳鉄の「ノビナイト」を開発して特許を取得。2008年5月期には年売上高約38億6900万円を計上し、この間、経済産業省中小企業庁が高度な技術力をもつ中小企業を対象に選定する、2007年「元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれるなど、高い技術力も評価され業界でも注目されていた。

続く2009年5月期もIT業界向けの半導体関連や自動車関連の製品受注は堅調に推移していたものの、2008年10月以降の世界的な金融危機に伴う実体経済の悪化の中で受注が急減、年売上高は約20億円強と前年同期比半減の水準に陥る見込みとなるなど、業況の急激な減少は深刻な状態となっていた。さらに、原材料の仕入れにあたり近時の価格乱高下が影響し資金繰りも悪化。このため、従業員の削減などによる立て直しを進めていたが、支えきれずここに来て自主再建を断念、法的手続きによる再建を進めることになった。

負債は約22億円が見込まれたが、申請時の負債は約30億円であることが判明。