株式会社ウォッチマン

(株)ウォッチマン(資本金3億5750万円、名古屋市中区錦3-17-13、代表吉岡一直氏、従業員29人)は、7月20日に第三者より名古屋地裁へ破産を申し立てられていたが、8月11日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人は服部一郎弁護士(名古屋市中区丸の内2-1-37、電話052-221-5955)。

当社は、1989年(平成元年)5月に設立された、相応の知名度を有する時計、インポートブランドなどの量販店。高級腕時計や高級ブランドバッグ類のほか家電、貴金属・宝石類などを扱い、値段の安さを売りとして事業を手がけ、全国的に店舗を展開しテレビCMや折り込み広告を積極的に行い、93年4月期には年売上高約270億円をあげていた。

しかし、長引く景気低迷による個人消費の冷え込みから売り上げは落ち込み、赤字決算が慢性化し、出店費用などの借入金が固定化するなど、2002年3月期(決算期変更)には約75億1000万円の債務超過に陥っていた。2002年12月に大手商社より出資を受けていたが、2004年5月にはアセット・マネジャーズ(株)(大証ヘラクレス上場)系列の企業再生ファンドである(有)ウォッチマン・ホールディングス(05年3月解散)に全株式が譲渡されるなどしていた。

2004年夏以降は小倉、大阪、静岡、岐阜など17店舗を閉鎖するほか、人員削減など大がかりなリストラを行っていた。2005年3月には、前代表が全株式を取得して再建を図っていたが、ブランド品のリサイクルショップの台頭で各店舗の業績は好転せず、2005年同期の年売上高は約87億3500万円にとどまっていた。その後も随時不採算店舗の閉鎖を行ったこともあり、2006年同期の年売上高は約50億8000万円に低迷。

こうしたなか、6月末に債権回収会社が商品を差し押さえる事態となり、仕入先が委託商品を引き上げるなど厳しい状況が続いていた。

負債は約40億円。

ケメックス株式会社

ケメックス(株)(資本金5000万円、名古屋市中区錦1-5-11、代表服部徹也氏、従業員6人)は、5月31日付で事業を停止した。

当社は、1989年(平成元年)4月に設立。東京および大阪にも支店を開設し、大手商社などを得意先に、苛性ソーダ・珪酸ソーダなどの無機化学薬品やポリエチレン、プラスチック原料卸50%、建設資材卸48%、不動産仲介、損害保険代理業務ほか2%の売り上げ比率で手がけ、2005年3月期は年売上高約33億8000万円を計上していた。

積極的な営業により業容を拡大していたものの収益性は低く、回収までの期間が長いため運転資金を手形割引などの金融支援に依存していたが、焦げ付きを散発するなど苦しい資金繰りが続いていた。また、取引先との不明瞭な手形操作なども介在していたもようで、支え切れなかった。

負債は2005年3月期末時点で約40億円が見込まれるが、さらに膨らむ可能性もある。