黒石鉄工株式会社

黒石鉄工(株)(資本金2000万円、広島県安芸郡海田町南明神町2-20、清算人中尾正士氏)は、3月31日の株主総会で解散を決議していたが、5月8日に広島地裁へ特別清算を申請した。

当社は、1951年(昭和26年)2月に創業、76年(昭和51年)10月に黒石エンジニアリング(株)として法人改組した自動車部品メーカー。もともと大手自動車メーカーの協力企業として各種ペダル(アクセル、ブレーキ、クラッチなど)やステアリング製造を手がけていた旧・黒石鉄工(株)の関連会社として設立された経緯があり、合成樹脂やポンプの組立販売を行っていたが、同社が過大な金融債務を抱えて経営不振に陥ったことで、2001年に当社が旧・黒石鉄工を吸収合併し、商号を黒石鉄工(株)へ変更。その後は従業員削減などによる経費の圧縮ほか、ステアリング事業及び物置製造部門からの撤退、工場売却など事業の合理化を進め、2003年3月期には年売上高約99億円をあげていた。

こうしたなか、今年1月には当社の事業を(株)オートテクニカ(広島県安芸郡、各種自動車ペダル製造等)へ営業譲渡することを骨子とした再編計画を発表し、2月に実施。当社は不動産の売却を含めた清算業務を進めていた。

負債は約74億円。

株式会社日本ブレスト

(株)日本ブレスト(資本金1億8000万円、広島市西区観音新町1-20-24、登記面=東京都千代田区猿楽町1-5-18、代表星野信一氏、従業員97人)は、5月2日に東京地裁へ民事再生法を申請した。

申請代理人は中野辰久弁護士(東京都千代田区二番町11-6、電話03-5216-1370)ほか。

当社は、1992年(平成4年)5月に設立。当初はマンションの販売代理を中心に手がけていたが、その後マンションデベロッパー事業へ進出。自社ブランド「ジェイシティマンション」として分譲マンションの販売を行い、自社分譲物件の比率を高め、山陽地区のほか東京での分譲も開始していた。2003年3月期には年売上高約169億8800万円を計上し、地元大手のマンションデベロッパーとしての地位を確立していた。

しかし、この間の不良債権が散発していたほか、地元での競合激化やマンション開発などに伴う借り入れの増大から余裕のない資金繰りが続いていた。また、ピークとなる2005年同期は年売上高約178億4100万円を計上していたが、特別損失の発生などにより当期利益は約400万円にとどまるなど、収益は低調に推移。このため、投資型マンションの分譲や大型マンションなどの企画、販売代理事業の強化など、収益力の拡大に努めていたものの、資金繰りは厳しい状況が続き、支え切れず、今回の措置となった。

申請時の負債は約30億円。