南榮工業株式会社

南榮工業(株)(資本金3600万円、都城市都北町5025、代表石神憲一氏ほか1名、従業員103名)と関係会社の南榮観光(株)(資本金1500万円、都城市栄町18-5、代表石神憲一氏ほか1名)は、12月8日に宮崎地裁へ民事再生法の適用を申請した。

申請代理人は松岡茂行弁護士(宮崎市別府町2-12建友会館4階、電話0985-27-2229)。

当社は、1962年(昭和37年)11月に農業資材卸売を個人開業、65年(昭和40年)2月に南栄ビニール工業(株)として設立された。ビニールハウスや物置向けに製造されたパイプ車庫やゴルフ練習用ネットなどの販売に特化、埼玉県や大阪府に営業所を構えて、全国のホームセンター、スポーツ用品店などを得意先に事業を展開し、現在でもパイプ車庫の国内販売シェアは約80%、加工ビニール資材の国内販売シェアは約10%を占めていた。

その後、カーポートなどのエクステリア商品の多様化に伴ってパイプ車庫の需要は低迷したため、96年2月以降は「サンパーク」「サングリーン」の店舗名で園芸資材やペット用品小売に参入、ガーデニングブームにも乗って徐々に店舗数を増やしたほか、全国各地で台風被害が大きかった2005年5月期の年売上高は約31億300万円を計上していた。

しかし、ガーデニングブームの低迷で一般個人向け園芸資材需要が冷え込み、小売店舗で不採算店舗が出てきた上、主力得意先からの回収サイトが長く、多額の運転資金を銀行借入金に依存、また当社の借入金には都城市内でビジネスホテルを経営する関係会社の南榮観光(株)向け転貸資金も含まれていた。最近では新興国の鉄需要伸展や原油高を背景に原材料コストが高騰、その仕入資金を短期借入金の借り増しで対応する資金繰りだったことから支払利息が膨らんで収益を圧迫するとともに、原材料の仕入を国内から海外へシフトとする中で現金決済の比重が増して長期借入金の返済原資を捻出しづらいキャッシュフローとなっていた。

2008年5月期の年売上高は約27億1500万円と減収が続き、その後も不採算店舗だった宮崎市の「サンパーク大塚店」を地場スーパーに賃貸するなど収益改善に向けて尽力したが多忙な資金繰りは解消されず、不動産売却計画も進まなかったことから12月上旬の手形決済が困難となり、今回の措置となった。

負債は南榮工業(株)が債権者約37名に対して約31億9000万円、南榮観光(株)が債権者約11名に対して約2億7000万円、2社合計で約34億6000万円。なお、12月15日に都城市内で債権者説明会を開催する予定。