ヤマト樹脂光学株式会社

ヤマト樹脂光学(株)(資本金4億9455万7000円、千代田区神田神保町2-20、代表久保村廣子氏、従業員130名)は、8月8日に東京地裁へ自己破産を申請し、8月11日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

申請代理人は滝久男弁護士(中央区京橋1-2-5、電話03-3274-3805)。破産管財人は永沢徹弁護士(中央区日本橋3-3-4、電話03-3273-1800)。

当社は、1966年(昭和41年)8月に設立。その後休眠状態にあったが、経営の行き詰まりが表面化した双葉樹脂工業(株)の営業を当社が引き継ぐ形で71年(昭和46年)4月に、コンタクトレンズの製造販売および眼科用医療機器の販売を開始した。東京のほか長野県上伊那郡に営業所兼工場を、また大阪、仙台、名古屋、広島、福岡など主要都市に営業拠点を設置。2002年3月期には、年売上高約281億1600万円を計上していた。その後も、ケア商品を含めたコンタクトレンズ関連の販売を順調に伸ばしていたほか、医科大学や地方病院において眼科を新たに設置する動きもあったことで眼科用医療機器の販売も好調に推移、当社公表によると2007年3月期は年売上高約768億9200万円に対し、約23億9000万円の経常利益をあげていた。

しかしこの間、業容拡大に伴い借入金が増加していたうえ、一部不適切な会計処理も指摘する声もあった。昨年夏には東北大病院(仙台市)に対し工事費の一部肩代わりや眼科用医療機器の無償提供が発覚、最近では、一部支払いの遅れも発生するなど資金繰りも多忙化していた。こうしたなか、7月30日にソフトレンズ用消毒液「ニューコンフォームSept」の使用期限を偽装表示していたことが明らかとなり、全国の薬局やレンズ販売店を通じて販売した計7,120個の自主回収を余儀なくされるなど動向が注目されていた。

負債は約226億9129万円。

なお、同日付で千代田光学(株)(資本金3500万円、文京区小石川2-1-2、代表三好祐治氏、従業員20名)も破産手続き開始決定を受けている。