音代漁業株式会社

音代漁業(株)(資本金2700万円、静岡市清水区袖師町1974-39、登記面=三重県度会郡南伊勢町田曽浦3952、代表浜口正英氏ほか1名)は、3月1日に静岡地裁より再生手続き開始決定を受けた。

申請代理人は中村光央弁護士(静岡市清水区辻1-2-1 えじりあ203、中央法律事務所、電話054-366-2203)ほか4名。監督委員には伊藤みさ子弁護士(静岡市葵区伝馬町9-10 NTビル601、静岡・市民法律事務所、電話054-252-9555)が選任されている。債権届け出期間は4月17日まで。

当社は、1964年(昭和39年)6月創業、65年(昭和40年)2月に法人改組したカツオ一本釣り漁業者。日本全国で30隻に満たないカツオ一本釣り漁船4隻のほか、巻き網漁船2隻の体制で、カツオ・マグロ漁業を主力事業としていた。また、水産物加工部門として、カツオのタタキ、ロイン加工、ブロック加工、サク加工なども行っていた。その他、自社製品としてツナ缶や炊き込みごはんの素なども手がけ、2009年2月期の年売上高は約60億2000万円を計上していた。

しかし、2011年3月に発生した東日本大震災による一時的な操業休止や、過年度の船舶の建造や買収、水産加工施設の整備などで借入負担が重く、燃料費も上昇傾向を辿り、収益性は低調な推移となっていた。そのような状況下、2015年2月にカツオ一本釣り漁船が機械室への浸水によって沈没したため漁獲量が減少、2016年2月期の年売上高は約50億8900万円まで落ち込み、資金繰りが限界に達したことから、今年2月9日に静岡地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けていた。

2016年2月期末時点の負債は約50億1025万円。

株式会社浦郷

(株)浦郷(資本金1万円、横須賀市浦郷町5-2931、代表清算人古敷谷裕二氏)は、2月14日に横浜地裁横須賀支部より特別清算開始決定を受けた。

当社は、2013年(平成25年)12月に産業廃棄物、一般廃棄物の収集・運搬・処理、解体工事を手がける県内準大手企業から分割により設立。同社は2001年に「浦郷リサイクルセンター」を建設し、同年10月には灰溶融プラント事業を稼働したが、その後は機械燃料であるコークスの価格高騰にさらされ、当初の事業計画に狂いが生じるようになった。このため同センターは、改正土壌汚染対策法の施行を背景に将来的な市場の拡大と需要増加が見込めるとして、事業を汚染土壌処理業務にシフトした。

しかし、2011年3月の東日本大震災以後はスポット的な案件の受注にとどまり、汚染土壌処理事業についても長期的な見通しが立たなくなったとの判断から、2013年12月に「浦郷リサイクルセンター」事業を当社に分割譲渡すると同時に同センターの操業を停止。当社は2016年10月31日株主総会の決議により解散していた。

負債は「浦郷リサイクルセンター」に係る金融債務が大半で約34億円。