山一株式会社(旧・マルト長谷川)

山一(株)(資本金8000万円、愛知県名古屋市中区錦1-7-28、代表岩崎泰典氏ほか1名、従業員43名)は、3月4日に事後処理を小川晶露弁護士(名古屋市東区泉1-21-27、さくら国際特許法律事務所、電話052-953-4750)に一任、自己破産申請の準備に入った。

当社は、1884年(明治17年)創業、1949年(昭和24年)3月設立の鞄卸業者。洋傘卸の老舗として知られていた(株)マルト長谷川が、2014年4月に旧・山一(株)に買収され、同11月に同社を吸収合併して商号変更。ハンドキャリーやソフトキャリーなどのトラベルバッグを主体にビジネスバッグやトートバッグのほか、傘やレインコートなどの雨具も取り扱っていた。自社ブランドとして「actus color’s」などを打ち出し、イメージキャラクターに有名女優を起用するほかテレビドラマに衣裳協力をするなど積極的に展開。製造はすべて中国の企業に委託し、得意先は全国のショッピングモールやデパートなどの量販店を主体に、2015年10月期には年売上高約48億円を計上していた。

しかし、旧・山一に買収される前には欠損計上が続き債務超過となっていた。買収により財務状況は改善されたものの、円安によるコスト増もあって収益面では厳しい展開が続いていたところ、借入金が重く資金繰りに窮し、今回の事態となった。

負債は、2015年10月期末時点で約35億9800万円だが流動的。

また、当社の親会社(同所、各種雑貨卸売)についても2月末から連絡難の状況で、動向が注目されている。

※代表名の「崎」は、正しくは大の部分が立(立つ崎)です。

御坊山観光開発株式会社

御坊山観光開発(株)(資本金4億8000万円、高岡市中田中田御坊山876、代表圓酒清人氏、従業員17名)は、3月4日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

申請代理人は服部弘志弁護士(東京都港区虎ノ門1-1-28、シティ法律事務所、電話03-3580-0123)ほか。

当社は、1973年(昭和48年)1月に設立されたゴルフ場「高岡カントリー倶楽部」の運営会社。富山県高岡市、射水市の有力企業が出資して設立、現在はJASDAQ上場の(株)タカギセイコーの持分法適用関連会社となっていた。運営するゴルフ場は、頼成コースと万葉コースの2コース各18ホール、計36ホールを有していた。県西部有数の名門クラブとして富山県アマチュアゴルフ選手権大会も行われ、90年12月期の年収入高は約11億5300万円を計上していた。

しかしながら、長引く不況の影響で収入高は年々減少傾向を辿り、2014年9月期(決算期変更)の年収入高は約4億6800万円にまで低下。加えて、会員からの預託金の償還問題も発生したことで厳しい経営を余儀無くされ、経営状況の改善および会員の権利保護の観点から、今回の措置となった。

負債は、2015年9月末時点で約77億1000万円。

株式会社ロッキンガムペンタ

(株)ロッキンガムペンタ(資本金1000万円、中央区日本橋小舟町6-6、代表清算人明日政秀氏)は、2月24日に東京地裁より特別清算開始決定を受けた。

当社は、1974年(昭和49年)2月に大手商社との共同出資で設立された旧・ロッキンガムペンタの事業を、84年(昭和59年)8月に別途新たに当社を設立して継承し、紳士服卸を手がけていた。東証1部上場の大東紡織(株)の子会社として、主にスーツやジャケット、スラックス、コート、ネクタイなどを扱い、百貨店へ販売していた。ブランドは「renoma」や「マリクレール」、「ノーマンヒルトン」、「メンズバツ」などを扱い、2002年1月期は年売上高約28億5000万円を計上していた。

しかし、近年はクールビズの定着や少子高齢化など紳士スーツ離れを要因として、収益性が悪化。2014年3月期は年売上高約13億6800万円までダウンしていた。こうしたなか、専門店部門の強化、不採算店舗からの撤退、人員合理化などに努めるも、昨年度の消費増税後の影響が長引いたことや円安に伴う輸入コストの上昇が負担となるなか、2015年7月31日開催の株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。

負債は2015年3月期末時点で約30億2700万円だが、その後に変動している可能性がある。