協和産業株式会社

協和産業(株)(資本金2400万円、吹田市垂水町3-27-19、代表藤原隆氏、従業員36名)は、9月14日に事業を停止し、15日付で大阪地裁へ自己破産を申請した。

申請代理人は小寺史郎弁護士(大阪市北区中之島2-2-2、フェニックス法律事務所、電話06-4706-1550)ほか2名

当社は、1946年(昭和21年)12月設立の工業薬品・染料卸業者。化学工業分野向けのシリコンオイルやアクリルゾル、リン酸塩などの工業用薬品や、 電材用フィルム、包装用接着剤などを中心に、一部自動車シート用染料なども取り扱っていた。設立当初は京都に本社を構え、大阪、名古屋、和歌山、浜松など に営業所を設置。95年に現所に移転して以降も、大手企業を中心に国内メーカー約500社に営業基盤を確保していた。工業薬品や合成樹脂の受注が好調だっ た92年9月期には年売上高約66億8800万円を計上していた。

その後は、主要事業のひとつであった繊維事業向け染料の受注が低下したことで、2013年9月期の年売上高は約40億4900万円まで減少していたものの、既存得意先からの安定的な受注を確保したことで収益面は黒字を確保していた。

2014年9月期には、同期より新規取引先と開始した特殊フィルムの仲介取引によって、売上高は前期比40%増の約56億3600万円まで急回復を果た していた。一方で、この特殊フィルムの取引先である(株)イッコーズ(東京都大田区)は、不透明な取引の疑いを指摘されており、関係先の間で動向が注目さ れていた。こうしたなか、9月7日に(株)イッコーズが事業を停止。この取引に絡んで、10億円内外に及ぶ未回収金が発生したことから、当社の資金繰りも 急速に悪化。このため、金融機関や関係先などに資金調達に図ったものの、事業継続の見通しが立たなくなったことから今回の措置となった。

負債は、約35億円の見込み。

京都東山観光株式会社

京都東山観光(株)(資本金2500万円、京都市山科区川田梅ケ谷町1-33、代表北岡忠之氏、従業員42名)は、9月26日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

申請代理人は松藤隆則弁護士(京都市右京区梅津後藤町7-36、電話075-872-1503)。監督委員は宮崎裕二弁護士(大阪府大阪市北区西天満2-6-8、電話06-6363-1678)。

当社は、1962年(昭和37年)3月、ゴルフ場の開設を目的に設立。翌63年7月に「太閤坦カントリークラブ」東山コース(京都市山科区、9ホール)を、67年7月には丹波コース(京都府船井郡、18ホール)をオープンし、96年2月期には年収入高約6億5000万円を計上していた。

しかし、過大な債務が重荷となるなか、関連会社でゴルフ場を経営する京都日吉観光(株)と北海道函館観光(株)を93年10月に、京都亀岡観光(株)を97年11月にそれぞれ売却。さらに2000年12月には主力行であった京都みやこ信金が経営破たんし、債務が整理回収機構に譲渡されたことで信用不安が表面化。2002年には代表一族が所有する不動産が競売開始決定を受けたほか、その後も社有不動産に複数の差押えが設定されるなど厳しい運営を余儀なくされ、2011年2月期の年収入高は約3億1500万円にとどまるなど、景気の低迷で利用客数の減少に歯止めがかからなくなっていた。

こうしたなか、東山コースの不動産売却などで債務の弁済を進めてきたものの、預託金の償還負担に加え、コースの運営を委託していた法人とのトラブルも重なり、自主再建を断念した。

ヴィンテージリゾート株式会社

ヴィンテージリゾート(株)(資本金7500万円、北杜市須玉町江草3072、従業員10名)および、(株)ヴィンテージファーム(資本金500万円、同所)は、9月15日に甲府地裁より破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人は田邊護弁護士(甲府市中央1-1-18、柳町法律事務所、電話055-233-7124)。第1回債権者集会は12月25日に開催予定。

ヴィンテージリゾート(株)は、2000年(平成12年)3月に設立されたゴルフ場経営業者。2000年10月に民事再生法の適用を申請した(株)ダイワヴィンテージ(北杜市)が運営するゴルフ場を継承する形で事業をスタート。『ヴィンテージゴルフ倶楽部』の屋号で営業してきた。同ゴルフ場は、加藤俊輔氏が設計した18ホールの適度なアップダウンがある丘陵コースを有しているほか、レストラン『ルヴェール』、酒菜処『茅ケ岳』、ワインセラー『エスカルゴ』などを運営し、2012年2月期には年収入高約6億円を計上していた。

しかし、天候不順やゴルフブームの衰退を要因として、収入高が減少。2015年2月期の年収入高は約4億3300万円までダウンしていた。また、野菜栽培加工を手がける関係会社(株)ヴィンテージファームは、先行投資が膨らむなか野菜加工場を建設。当社が、建設費用の連帯保証人となっていたが、建築資金約1億9000万円が長期にわたり未払状態となっていたため、建設業者から甲府地裁に第三者破産を申し立てられていた。

負債は2015年2月期末時点でヴィンテージリゾート(株)が約109億円(うち金融債務4000万円、大半が長期預り金)、(株)ヴィンテージファームが約4億円(うち金融債務2億5000万円)で、2社合計で約113億円であるが、今後変動する可能性がある。

なお、今後もゴルフ場の運営を続けて従業員を継続雇用する方針。

株式会社さのや

(株)さのや(資本金4800万円、京都市左京区浄土寺馬場町78、代表佐野正和氏)と、関連会社の (株)サノ・コーポレーション(資本金1000万円、京都市左京区浄土寺馬場町58-1、同代表)、(株)グッドリレーション(資本金1000万円、京都 市左京区浄土寺馬場町78、同代表)の3社は、7月17日に京都地裁へ自己破産を申請し、9月4日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人は伊藤知之弁護士(京都市中京区麩屋町通丸太町下ル舟屋町407長栄ビル3階、あしだ総合法律事務所、電話075-256-3994)。財産状況報告集会期日は12月16日午後1時30分。

(株)さのやは、1931年(昭和6年)4月に創業、89年(平成元年)5月に法人改組。食肉・惣菜類の小売りを主体に、業務用卸も手がけていた。小売 部門については、京都市内6店舗、滋賀県内1店舗などのほか惣菜専門店2店舗、またスーパーや百貨店にもテナントとして入居。当地での知名度は高く、提携 牧場で有機飼料のみを使って育成した高品質商品を適正価格で販売して同業他社との差別化をはかり、「京のもち豚」などのブランドを擁し、近時のピークとな る2001年4月期には年売上高約28億4600万円を計上していた。

その後、店舗のスクラップアンドビルドを進め不採算店などは迅速に閉鎖させるなどして年売上高は約24億円で推移。BSE問題や国内における豚相場価格 高騰などマイナス影響が多いなかでも、販売価格への転嫁や(株)サノ・コーポレーションとの連携で売り上げを確保していた。

しかし、近年は内食化傾向などによる外食産業低迷で得意先の業況が冷え込み、長期未収金が発生するなど資金繰りがひっ迫。金融機関からの資金調達環境が 悪化するなか、支払遅延が散発するなど対外信用が失墜し、仕入れに支障を来たすようになっていた。また、この間、社長が退任し会長が社長に就任するも1週 間ほどで元に戻すなど社内の混乱も生じ、動向が注目されていたが、3月5日に事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入っていた。

(株)サノ・コーポレーションは、1997年(平成9年)2月に(株)さのやの食肉仕入れを目的として設立。(株)さのや以外にも得意先を有し、黒毛和 牛を主体に各種肉類の卸売りを手がけていた。(株)グッドリレーションは2007年(平成19年)1月に代表一族の資産管理会社として設立されていた。こ れら2社は、(株)さのやに連鎖する形となった。

負債は(株)さのやが約19億7700万円、(株)サノ・コーポレーションが約10億200万円、(株)グッドリレーションが約7600万円で、3社合計約30億5500万円。ただし、負債額の中には、グループ間の債権・債務が含まれており、実際の額より膨らんでいる。