武蔵産業株式会社

武蔵産業(株)(資本金1億7000万円、春日部市大場991、代表山崎薫氏ほか1名、従業員78名)と、(株)ショッピングひまわり(資本金1000万円、同所、代表山崎輝光氏)は、8月15日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請、同日保全命令を受けた。

申請代理人は美谷島隆明弁護士(東京都港区虎ノ門1-17-1、電話03-5501-7160)ほか。

武蔵産業(株)は、1971年(昭和46年)8月に設立されたディスカウントストア、遊技場などの経営業者。当初はボーリング場やサウナ風呂の経営を手がけていたが、75年に「ディスカウントストアパール」の店名で小売業に進出、89年7月には「パチンコパール大袋店」を出店し遊技部門にも進出するなど多角経営を進めていた。ピーク時の2005年9月期には年売上高約259億3200万円を計上。また、この間の2003年8月に生鮮食品スーパーの(株)ショッピングひまわり(当時、北葛飾郡鷲宮町)を買収するなどさらなる事業の多角化を進めていた。

しかし、その後は小売部門が同業他社との競争激化の煽りで不振に転じたほか、遊技場部門の客足の落ち込みも重なり、2008年9月期の年売上高は約164億3000万円に落ち込み、店舗の売却損から約1億1500万円の赤字に転落していた。こうしたなか、2009年に入って関係会社の(株)ショッピングひまわりにおいて不正競争防止法違反容疑で社員が逮捕される事件が発生。対外信用が大きく低下していた。その後も本業のディスカウントストア、パチンコホールともに競合激化の影響で業況はさらに低迷。近時の2013年9月期は年売上高が約79億円にまでダウンし、大幅な赤字計上を余儀なくされていた。このため、不採算店舗の閉鎖や金融機関をはじめとした取引先の支援を受け、本業回復に向けた再建策を模索していたものの、ここへ来て支援も限界に達し自主再建を断念。法的手続きによる再建を目指すこととなった。

(株)ショッピングひまわりは、1972年(昭和47年)10月設立の食品スーパー経営業者。2003年8月期には年売上高約41億4600万円を計上していたが、このたび親会社とともに同様の措置を採ることとなった。

負債は、武蔵産業(株)が2013年9月期末時点で約43億円。(株)ショッピングひまわりについては調査中。

なお、8月20日(水)午後2時より大手町サンケイプラザ(東京都千代田区大手町1-7-2)にて債権者説明会が開催される予定。

株式会社ロータリーエアーサービス

(株)ロータリーエアーサービス(資本金9000万円、新宿区西新宿3-5-1、代表栗原麟太郎氏)と関係会社の(株)旅バス(資本金5000万円、同所、同代表)、ケーケーエアー(株)(資本金1000万円、同所、同代表)は、8月11日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人は日高章弁護士。

(株)ロータリーエアーサービスは、1975年(昭和50年)5月に旅行業を目的に設立。観光庁長官登録第一種旅行業者として、「ホープツアー」の名称で国内、海外旅行の企画・販売を展開。特に、全日本空輸(株)の特約代理店として、旅行会社向けに航空券のホールセールを主力に、99年3月期には年売上高約115億円を計上していた。

しかし、各航空会社が直販体制を整えるなかで、販売手数料の低下から航空券販売を縮小。また、海外旅行の取り扱いも2011年3月期で撤退したことに伴い、2012年3月期の年売上高は約40億円にまで減少していた。このため、近年は「キラキラ号」の名称で、高速ツアーバスの企画・主催に注力していた(その後、制度変更に伴い2013年8月に新高速乗合バスに移行)。バスの運行に関しては、関係会社である(株)旅バス〈2005年(平成17年)7月設立〉に委託する形態で、関東地区と北海道を除く全国のエリアを結ぶ多数の路線の運行のほか、「キラキラパック」と称したバスツアー、東京ディズニーリゾートツアー、ホテル・温泉パックツアーなどを手がけていた。

この間、2012年4月に発生した関越自動車道での高速バスの運転事故の影響で客足が減少し、資金繰りが悪化するなか、同年6月25日には航空券の販売代理店契約を締結していたスカイマーク(株)から東京簡易裁判所に売掛金の未払いに関する支払督促の申し立てをされるなどトラブルが発生したことで動向が注目されていた。一方、(株)旅バスにおいては、取引先に対する支払い条件を変更するなど資金繰りが悪化していた。

こうしたなか、2014年に入りさらなる資金繰りの悪化から差し押さえを受けるなどしていたため、再建を目指しグループとしてスポンサー交渉を進め、5月28日にはバス運行事業者へ同事業を承継することで基本合意したことを発表していた。その後、事業承継手続きを進め、7月末までに手続きが完了したことから、今回の措置となった。

なお、ケーケーエアー(株)は94年4月に設立。旅行業務を手がけ、国内旅行ツアーの販売を手がけていたが、2社に連鎖する形となった。

負債は、(株)ロータリーエアーサービスが債権者約150名に対し約18億1000万円、(株)旅バスが債権者約160名に対し約8億7000万円、ケーケーエアー(株)が債権者約25名に対し約4億5000万円で、3社合計で債権者約335名に対し約31億3000万円。