カブトデコム株式会社

カブトデコム(株)(資本金1億円、札幌市西区平和二条6-1-1、代表平田英二氏)は、2月28日開催の臨時株主総会で解散を決議した。今後、特別清算を申請する見通し。

清算人は安田好弘弁護士(東京都港区赤坂2-14-13、電話03-3585-2331)ほか。

当社は、1971年(昭和46年)4月に兜建設(株)の商号で設立。設立時の代表である佐藤茂氏のもとで「スコップ6丁」からスタートし、当初はマンションなどの建築工事を主体に手がけていたが、その後は不動産開発事業へ本格的に進出。札幌市内を中心にビル建築を行うほか、ホテル経営や関連会社でのゴルフ場経営なども手がけ、88年9月には現商号へ変更し、翌89年3月には株式の店頭公開を果たしていた(99年6月に店頭管理銘柄から外れる)。

バブル期には北海道拓殖銀行のインキュベーター(新興企業育成)路線の対象企業として同行からの全面的な支援を得て不動産投資をさらに推し進め、89年8月には米国サンフランシスコに支店を開設。海外現地法人を相次いで設立して米国やフランス、タイや香港などで不動産事業を展開するほか、90年秋には総事業費700億円をかけて「ホテルエイペックス洞爺」(洞爺湖町、現ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ)の建設に着工し、91年3月期には年売上高約1009億6000万円を計上していた。
しかし、その後はバブル崩壊による不動産市況の落ち込みから業績が悪化し、93年3月期には赤字に転落、同年12月には佐藤茂氏が手形偽造容疑で札幌地検に逮捕されていた(99年8月に無罪が確定)。

97年11月には当社に対して巨額の融資を行っていた拓銀が経営破たんし、当社向けの債権は整理回収機構(RCC)に譲渡され、2002年3月には整理回収機構(RCC)に対する債務約3865億円のうち約52億円について、2010年9月を最終期日として8年間で分割弁済する旨の合意がされていた。しかしこの間、当社の業容が大幅に縮小するなかで、残債約6億円の支払履行がされず、2012年9月中間期では約5060億円の債務超過となっていた。

負債は2012年9月中間期で約5061億円。

西方企画開発株式会社

西方企画開発(株)(資本金4500万円、藤岡市小林402、代表清算人塚本健次氏)は、1月23日に前橋地裁高崎支部へ特別清算を申請していたことが判明した。

申請代理人は田原大三郎弁護士(東京都新宿区西新宿6-24-1、電話03-5381-4111)。

当社は、1986年(昭和61年)7月、地場総合建設業の塚本建設(株)(同所)関係会社として設立。栃木県上都賀郡西方村にゴルフ場建設する目的で設立され、投資総額は約150億円を予定していた。92年3月に同村に現地事務所を開設し、ゴルフ場用地の買収を進め、用地買収の手付金をはじめとした運転資金は金融機関や親会社から調達していた。

しかし、バブル経済の崩壊とゴルフブームおよび会員権相場の急激な低迷などからゴルフ場の開発は頓挫、90年代後半からは多額の借入金を抱えながら実質休眠状態となっていた。

一方、親会社の塚本建設(株)は、当社へ提供していた約40億円の貸付金が実質回収不可能となり、債務圧縮を中心とする事業立て直しのスキームの一環として、当社の整理に着手。当社は2012年10月31日に、株主総会の決議により解散して清算処理の準備に入っていた。

負債は約92億5000万円。

株式会社北海道村

(株)北海道村(資本金3600万円、小樽市銭函3-517-5、代表庄子敏昭氏)と、(株)北海道エスケープロダクツ(資本金6000万円、同所、同代表)は、2月25日付で事業を停止し、事後処理を小谷貴由弁護士(東京都港区虎ノ門1-17-1、電話03-5501-7160)に一任した。今後、自己破産を申請する予定。

(株)北海道村は、1985年(昭和60年)10月に設立。食品卸業者などを通じて全国のコンビニエンスストアやスーパーストア向けに、「バンビ」「北海道村」など自社ブランドのデザートやキャラメル、パン、生ラーメンなどの製造を手がけ、2010年9月期には年売上高約21億9600万円を計上していた。

この間、積極的なM&Aや設備投資を進め、2007年には池田製菓(株)(小樽市、菓子製造)の事業を引き継ぎ、「バンビ」ブランドの使用権を取得。2009年には(株)梅屋(旭川市、洋菓子製造)の株式を取得して子会社とした(2012年に譲渡)ほか、民事再生法の適用を申請した(株)藤六食品(旭川市)の事業を承継し、煮豆・昆布製品の製造を開始するなど事業を拡大してきた。

しかし、承継した事業に不採算事業が含まれていたほか、積極的な投資に伴う借入金の増加から収益性は悪化、財務面を圧迫し債務超過となっていた。このため金融機関に対する返済条件を変更し、リストラを進めるなどして経営の立て直しを図っていたが、業況改善は進まず資金繰りは悪化、金融機関の支援も限界となり、今回の事態となった。

(株)北海道エスケープロダクツは、1980年(昭和55年)3月に設立。道内各地の旅館・ホテル、土産物店などに営業基盤を築いてケーキやチョコレート、クッキーなどの菓子類を中心とした観光客向け土産品の販売を手がけ、2009年3月期には年売上高約29億8000万円を上げていた。

負債は(株)北海道村が約20億円、(株)北海道エスケープロダクツが約11億円で2社合計では約31億円。

クラウン製靴株式会社

クラウン製靴(株)(資本金7500万円、調布市菊野台1-36-8、代表堀内捷靖氏、従業員57名)の直近の負債額が判明した。

負債は約36億7000万円。

当社は、1955年(昭和30年)8月創業で、58年(昭和33年)5月に法人改組した男性用シューズメーカー。調布市の本社工場のほか、出資している中国の工場で国内外の有名ブランドの男性用革靴をOEM生産するほか、自社ブランドも展開。2000年9月に八王子市のアウトレットパークに直営店を出店してからは、全国各地のアウトレットパークに積極的に進出し、2009年にはバングラデシュにも技術指導する協力工場を得て、2010年5月期の年売上高は約34億4500万円を計上していた。

しかし、当社が作るブランドにコピー品が横行したことや、東日本大震災では仙台市内の直営店が被災し閉店するなどの被害もあり、2012年5月期の年売上高は約30億2900万円にとどまっていた。さらに、当社の主力仕入先であり株主でもあった(株)櫛原(台東区、皮革半製品卸)が今年2月8日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けたことから事業継続が難しくなり、今回の措置となった

なお、債権者説明会は2月28日(木)16時~17時30分、TKP新橋ビジネスセンター(港区新橋1-1-1日比谷ビルディング4階)にて行われる予定。