株式会社三幸堂

(株)三幸堂(資本金9000万円、新潟市東区津島屋7-30、登記面=新潟市中央区白山浦1-618、代表角田幸市氏、従業員90名)は、8月30日に新潟地裁へ民事再生法の適用を申請した。

申請代理人は砂田徹也弁護士、阿部剛弁護士(新潟市中央区東中通一番町86-51 新潟東中通ビル6階、電話025-224-1248)、若槻良宏弁護士、岩田宏弁護士(新潟市中央区学校町通一番町12 市役所前ビル5階、電話025-222-7788)。監督委員には遠藤達雄弁護士(新潟市中央区上所1-4-16、電話025-241-4550)が選任されている。

当社は、1949年(昭和24年)6月創業、52年(昭和27年)7月に法人改組された印刷業者。積極的に設備投資を行い事業を展開し、新聞に挟み込む広告チラシを中心に、パンフレット類、帳票類、小冊子、情報誌を主力に、WEBデザインコンテンツや各種データベースの構築も手がけ、2005年6月期には年売上高約35億7600万円を計上していた。

しかし、2008年のリーマン・ショック以降、企業の広告費削減が顕著になるなど市況が低迷したことから売上は落ち込み、2010年6月期の年売上高は約21億5000万円に減少、損益面でも受注価格の低下や不採算受注の請負などによって連続で大幅な赤字を計上し、債務超過に陥るなど経営環境は悪化していた。2009年7月からは中小企業再生協議会で再生協議が行われ、翌2010年7月には取引金融機関との間で再生の合意がなされ借入返済のリスケジュールなどの支援を受けてきたが、東日本大震災の影響によるチラシ類や商業印刷の受注の激減など業況は悪化、今月の資金繰りのメドがつかなくなったため今回の措置に至った。

なお、関連会社の(株)カクサン(資本金2000万円、新潟市中央区白山浦1-618、代表角田幸市氏、従業員1名、印刷用資材卸)も同日同地裁に民事再生法の適用を申請している。

負債は、(株)三幸堂が約30億円、(株)カクサンが約3億円、2社合計で約33億円。

株式会社SFコーポレーション

(株)SFコーポレーション(旧商号:三和ファイナンス(株)、資本金10億2000万円、横浜市港北区新横浜2-5-14、代表日置真氏、従業員500名)は、8月26日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人は鈴木銀治郎弁護士(横浜市港北区新横浜2-5-14臼井ビル7F、(株)SFコーポレーション破産管財人執務室、電話045-477-3710)。

当社は、1975年(昭和50年)1月に三和ファイナンス(株)の商号で設立された準大手の消費者金融会社。2008年10月に現商号に変更。首都圏を中心に全国で約400店舗を擁し、キャラクターを使用した積極的な鉄道の車内広告やテレビ・ラジオのコマーシャルにより、一般消費者を対象に小口の融資を手がけ、2004年12月期には年収入高約459億8300万円を計上していた。

しかし、改正貸金業法の成立に伴っていわゆるグレー金利問題が持ち上がり、利用者数が減少。2007年4月には、金融庁が複数の店舗での違法な取り立てなど全社的に法令順守意識が欠如していたとして、全店舗に対して43日から66日間の業務停止を命令していた。その後、大幅な人員削減や店舗の閉鎖、創業社長の交代などリストラを進めていた。

さらに2008年3月には日本振興銀行から三和ファイナンスの顧客向けに債権譲渡を受けた旨を通知。動向が注目されるなか、同年5月には再度、金融庁からの行政処分が下されて、今回、利用者が過払い金の返還請求をしても非協力的であるとして、過払い金返還請求権を原債権とし数次にわたり破産を申し立てられていた経緯があった。同年9月にはかざかファイナンス(株)(現・ネオラインキャピタル(株))の傘下に入り再建を図っていたものの、その後も過払い金債務の負担が大きく資金繰りが悪化、事業継続を断念し今回の事態に至った。

負債は過払い金債務約1865億円を含む約1897億円。

東金富士株式会社

東金富士(株)(資本金2億3000万円、中央市東花輪2171、代表橋本武雄氏、従業員50名)は、8月9日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人は倉持政勝弁護士(中央区日本橋茅場町3-13-3、電話03-5614-1420)。財産状況報告集会期日は11月21日午後4時。

当社は、1979年(昭和54年)3月に設立された金属プレス・メッキ加工品の製造販売業者。金型の設計製作やプレス加工、板金加工、ダイカスト鋳造業務のほか、ニッケルなどの電気メッキ加工を手がけ、2007年3月期の年売上高は約17億円を計上していた。

しかし、主力得意先のパチンコ台メーカーからの受注が急速に減少し、2010年3月期の年売上高は約8億4300万円まで減少。さらに東日本大震災の影響から取引先からの受注が大幅に落ち込み、資金繰りはさらに悪化。8月5日に事業を停止して、事後処理を弁護士に一任していた。

負債は債権者約356名に対し31億5500万円。

株式会社安愚楽牧場

8月9日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した(株)安愚楽牧場(資本金3000万円、栃木県那須塩原市埼玉2-37、登記面=那須郡那須町高久丙1796、代表三ヶ尻久美子氏、従業員514名)の負債額が判明した。

2011年7月末時点で、債権者は7万4798名、負債は約4330億8300万円。

申立書によると、申立会社は債務超過に陥っているわけではないとしながらも、黒毛和牛委託オーナー制度のもとでは、飼養契約期間満了時において牛の再売買が予定されており、当社がオーナーから再購入する予定の10万6343頭の売買代金債務があり、負債が大幅に膨らんだ。

なお、当社が管理する、直営牧場での飼育約7万2000頭と委託飼育約7万3900頭、合計約14万5900頭の和牛の存命のため民事再生法の適用を選択したが、(1)畜産事業は牧場単位での売却、(2)食品加工事業は事業譲渡、(3)ホテル事業は事業譲渡若しくは施設売却、を柱とする実質的な清算型となる。

債権者説明会は以下の日程で開催される予定。

【日時】 8月17日(水)第1回:午前10時~12時、第2回:午後2時~4時
【場所】 グリーンアリーナ神戸 神戸市須磨区緑台
【日時】 8月19日(金)第1回:午後1時~3時、第2回:午後6時~8時
【場所】 両国国技館 東京都墨田区横網

【債権の種類別内訳】
優先債権:729件、合計債権額9億8300万円(百万円未満切捨て、以下同じ)
金融債権:3件、同52億2500万円
リース債権:15件、同1億1300万円
一般債権:695件、同59億9300万円
オーナー債権:7万3356件、同4207億6700万円
(以下、オーナー債権内訳)
・オーナー:3万5491件、同3196億円)
・オーナー<まきば>:3万5199件、同914億8600万円
・中途解約者:2666件、同96億8100万円

総合計:7万4798件、同4330億8300万円