株式会社ティ・アンド・ティホールディングス

(株)ティ・アンド・ティホールディングス(資本金1000万円、渋谷区恵比寿1-22-8、代表上野啓爾氏)は、9月17日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人は阿部信一郎弁護士(千代田区永田町2-13-10、電話03-5157-2951)。債権届け出期間は10月22日までで、財産状況報告集会期日は12月15日午後4時。

当社は、2003年(平成15年)11月に(有)メムストレーディングの商号で、医療機器、情報機器用精密部品の開発を目的に設立。その後、商号変更や代表交代を経て、2004年9月から投資会社としてスタート。経営状況が悪化している特殊な技術を有している技術系製造業者への投資やM&Aにかかわる案件などへの投資業務を中心に、投資先ベンチャー企業の技術特許を資産家などに貸し出すコンサルティングも手がけ、2007年8月期には年収入高約10億円をあげていた。

しかし、投資に関する損失が発生し、2期連続で赤字決算を余儀なくされ債務超過に陥るなど厳しい運営を強いられていた。こうしたなか、当社に対し貸付債権を有している債権者から2008年7月9日に破産を申し立てられていた。

負債は約32億円。

ニューシティ・レジデンス投資法人

ニューシティ・レジデンス投資法人(出資総額909億3160万1400円、東京都港区六本木1-10-6、代表新井潤氏)は、10日9日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

申請代理人は多比羅誠弁護士(東京都中央区銀座8-9-11、電話03-3573-1578)ほか4名。監督委員には腰塚和男弁護士(東京都千代田区神田須田町1-13-8、電話03-3254-6788)が選任されている。

当社は、2004年(平成16年)9月に、米国の大手不動産会社シービー・リチャード・エリスのグループ会社であるシービー・リチャード・エリス・インベスターズなどが、日本における不動産投資信託事業を目的に設立した不動産投資法人。

東京都やその近郊の賃貸マンションに特化した不動産投資を行い、シービーアールーイー・レジデンシャル・マネジメント(株)に運用を委託、2004年12月に東京証券取引所不動産投資信託証券市場に上場した。2007年8月期には賃貸マンション5779戸で運用を開始、11物件を取得する一方、1物件を売却、期末時点の取得資産合計は104物件、1819億円と上場時の約3倍まで成長、収入高約57億3010万円(6ヶ月決算)を計上していた。

しかし、サブプライム問題に端を発した金融市場の混乱および信用収縮などで不動産業界が多大な影響を受け、当投資法人も新規融資および市場からの調達や保有資産の売却が思うように進まなくなっていた。こうしたなか、今月末までに取得予定資産の決済資金および借入金の返済資金の調達に支障をきたす事態となっていたことで、今回の申し立てとなった。

負債は約1123億6500万円(2008年8月末時点)で、負債規模は六本木開発(株)(負債1340億円、東京、2月破産)に次いで今年8番目の大型倒産となる。

なお、J-REITの倒産は初めてのこととなる。

また、2008年に入ってから上場企業の倒産は、(株)新井組(東証・大証1部、10月民事再生法)に次いで23社目(上場廃止後のエー・エス・アイ(株)を含む)。

株式会社琴引フォレストパーク

(株)琴引フォレストパーク(資本金5213万円、飯石郡飯南町佐見1151、代表清算人松原三朗氏)は、6月30日開催の株主総会で7月14日の解散を決議し、松江地裁へ特別清算を申請していたが、10月3日に特別清算開始決定を受けた。

当社は、頓原町(現・飯南町)の要請を受け、大手建設会社などが出資した第三セクターのスキー場経営会社として、1987年(昭和62年)12月に設立された。スキー場は6コースを備え、最新式の人工造雪機を導入し、集客に努めたものの、標高が低く営業可能期間が短いことやコースが狭いことなどから、当初から大幅赤字が続いていた。目標とした集客数には及ばず、97年3月期の約7万7000人をピークに客足は低迷していた。この間、山荘やログハウス、レストランの経営を開始したが、客足の減少に歯止めがかからず、最近では2万人台にまで落ち込んでいた。経営難から存廃の議論が重ねられ、今回の措置となった。

なお、飯南町は、スキー場などの存廃について、指定管理者制度による継続を決め、現在は「飯南トータルサポート」が運営にあたっている。

負債は約31億4200万円。

日栄リゾート株式会社

日栄リゾート(株)(資本金4000万円、東京都中央区銀座8-5-18、代表大槻孝氏)は、10月14日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

申請代理人は小笠原耕司弁護士(東京都千代田区内幸町2-2-1、電話03-5501-7211)ほか4名。

当社は、1951年(昭和26年)12月に設立。休眠などの変遷を経て、日栄総業(株)(東京都中央区)に買収されゴルフ場運営業者として再開、94年に埼玉県皆野町で「ミッションヒルズカントリークラブ」(18H)をオープンした。フェアウエイは緩やかにうねり、池・バンカー・マウンドなど変化に富むコース設計であることに加え、宿泊施設も完備しておりリゾート型のゴルフコースとして知られていた。バブル崩壊後の長期の景気低迷で来場者数は減少傾向を辿っていたものの、プレー費の引き下げを行い来場者数を維持、2002年3月期には年収入高約3億4500万円を計上していた。

しかし、近隣ホールとの競合もあって来場者数は落ち込み、2004年1月にはゴルフ場運営事業を他社へ移管、2005年3月期からは会費徴収業務のみ行っていた。こうしたなか、2004年10月頃からは預託金償還が開始されたが、償還原資に乏しく、期間延期や分割返済にて対応することとなったが、2005年3月にはグループの実質中核であった日栄総業(株)が破産手続き開始決定を受け、当社の動向も注目されていた。

その後、2005年10月からは当社が再び「ミッションヒルズカントリークラブ」の運営を引き継ぎ、リストラを通じて経営再建を図ったが、2007年にはゴルフ場内で土砂崩れが起こりプレーに支障が出るなど事業環境は改善されず、自力での経営再建を断念、今回の措置となった。

負債は2007年3月期末時点で約276億5000万円。