株式会社さのや


(株)さのや(資本金4800万円、京都市左京区浄土寺馬場町78、代表佐野正和氏)と、関連会社の (株)サノ・コーポレーション(資本金1000万円、京都市左京区浄土寺馬場町58-1、同代表)、(株)グッドリレーション(資本金1000万円、京都 市左京区浄土寺馬場町78、同代表)の3社は、7月17日に京都地裁へ自己破産を申請し、9月4日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人は伊藤知之弁護士(京都市中京区麩屋町通丸太町下ル舟屋町407長栄ビル3階、あしだ総合法律事務所、電話075-256-3994)。財産状況報告集会期日は12月16日午後1時30分。

(株)さのやは、1931年(昭和6年)4月に創業、89年(平成元年)5月に法人改組。食肉・惣菜類の小売りを主体に、業務用卸も手がけていた。小売 部門については、京都市内6店舗、滋賀県内1店舗などのほか惣菜専門店2店舗、またスーパーや百貨店にもテナントとして入居。当地での知名度は高く、提携 牧場で有機飼料のみを使って育成した高品質商品を適正価格で販売して同業他社との差別化をはかり、「京のもち豚」などのブランドを擁し、近時のピークとな る2001年4月期には年売上高約28億4600万円を計上していた。

その後、店舗のスクラップアンドビルドを進め不採算店などは迅速に閉鎖させるなどして年売上高は約24億円で推移。BSE問題や国内における豚相場価格 高騰などマイナス影響が多いなかでも、販売価格への転嫁や(株)サノ・コーポレーションとの連携で売り上げを確保していた。

しかし、近年は内食化傾向などによる外食産業低迷で得意先の業況が冷え込み、長期未収金が発生するなど資金繰りがひっ迫。金融機関からの資金調達環境が 悪化するなか、支払遅延が散発するなど対外信用が失墜し、仕入れに支障を来たすようになっていた。また、この間、社長が退任し会長が社長に就任するも1週 間ほどで元に戻すなど社内の混乱も生じ、動向が注目されていたが、3月5日に事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入っていた。

(株)サノ・コーポレーションは、1997年(平成9年)2月に(株)さのやの食肉仕入れを目的として設立。(株)さのや以外にも得意先を有し、黒毛和 牛を主体に各種肉類の卸売りを手がけていた。(株)グッドリレーションは2007年(平成19年)1月に代表一族の資産管理会社として設立されていた。こ れら2社は、(株)さのやに連鎖する形となった。

負債は(株)さのやが約19億7700万円、(株)サノ・コーポレーションが約10億200万円、(株)グッドリレーションが約7600万円で、3社合計約30億5500万円。ただし、負債額の中には、グループ間の債権・債務が含まれており、実際の額より膨らんでいる。


「出典:帝国データバンク」