江越株式会社


江越(株)(資本金4623万7500円、東大阪市長田中3-4-31、代表清水浩氏、従業員37名)は、8月14日に事業を停止していたが、9月4日に大阪地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人は豊浦伸隆弁護士(大阪市北区角田町8-1、電話06-6311-8800)。財産状況報告集会など各期日は12月8日午後2時。

当社は、1949年(昭和24年)10月設立の和洋紙卸業者。家庭紙を主体に、洋紙・板紙、内装紙・特殊紙などを扱っていた。ティッシュペーパー・トイレットペーパー・台所用品・タオルペーパーなどの家庭紙は大手スーパーや量販店、中小小売店に対して販路を有し、洋紙・板紙などは関西圏の印刷会社に対して販路を構築していた。業歴60年以上を有する近畿地区では中堅クラスの紙卸商で、大手製紙メーカー・卸を仕入先に確保して安定した調達網を築き、一方で得意先も大手企業から中小企業まで幅広い営業基盤を誇っていた。近年は、印刷紙器加工業務にも参画するなど新規分野も開拓し、2009年4月期には年売上高約72億3400万円を計上していた。

しかし、リーマン・ショック以降長期化した個人消費低迷やデフレ浸透から主力の家庭紙部門の不振が続いたうえ、印刷業界を取り巻く環境悪化も加わり売り上げは漸減傾向をたどり2014年4月期の年売上高は約56億3600万円にまでダウン。得意先からの値引き要請圧力が強いなか、仕入れ価格上昇の販売単価への転嫁もスムーズに運ばず、採算面でも苦戦していた。このため、2013年より金融機関に対する借入金返済条件の変更要請を行うなどでしのいできたが業況の改善進まず、ここへきて事業継続を断念。先行き見通し難から今回の措置となった。

負債は約32億3800万円。


「出典:帝国データバンク」