株式会社セトウチデリカ


(株)セトウチデリカ(資本金1億6700万円、今治市富田新港1-2-5、代表藤田浩一氏、従業員100名)は、5月30日に松山地裁今治支部に民事再生法の適用を申請していたことが判明した。

申請代理人は菊池潤弁護士(松山市喜与町1-5-5、菊池潤法律事務所、電話089-932-5282)ほか1名。

当社は、1999年(平成11年)6月に設立された惣菜メーカー。2007年6月に破産した(有)セトウチフーズの基盤を承継して設立され、積極的な設備投資を実施して商品の生産体制を整え、大手スーパーや量販店への販路を構築していた。また、冷凍加工食品部門では大手冷食メーカーの外注指定業者となるなど、大手顧客との取引比率を高めて供給量を伸ばし、最盛期の2012年6月期には年売上高約56億円を計上していた。

しかし、一方で納入先の大手量販店では同業者間の価格競争は激しさを増し、当社に対する販売単価の引き下げ要請が根強く、原材料相場の高値で推移するなか、収益性は低位に止まっていた。また、過年度から売り上げの水増しや在庫調整による粉飾決算が行われ、経営実態は収益力の乏しい事業展開となっていた。加えて、過年度の設備投資によって多額に膨れた有利子負債が財務面を圧迫し、厳しい資金運営を強いられていた。

そのため、2013年2月にはチルド・冷凍加工食品を製造していた広島工場を閉鎖するなど、リストラによる収益性の改善を進める一方で、各取引行に対して追加融資を求めていた。しかし、明確な主力行が不在のなか、取引銀行が多行に及んでいたため銀行間の対応の足並みを揃えられず、追加支援を得られなかった。また、2013年3月には愛媛県中小企業再生支援協議会に経営再建の支援を要請したものの抜本的な再建計画の策定には至らなかった。さらに、2013年9月には当社および代表者が消費税法違反と地方税法違反の容疑で松山地裁に起訴されるなど社会的信用が大きく失墜していた。こうしたなか、単独での事業継続は難しいと判断し、1月6日に債務整理を弁護士へ一任して再建に向けた計画策定を進め、今回の民事再生法の適用申請に至った。

負債は、2013年6月期末時点で約42億円だが、変動している可能性がある。


「出典:帝国データバンク」