長栄海運有限会社


長栄海運(有)(資本金1000万円、笠岡市美の浜8-10、代表妹尾安子氏)と笠興海運(有)(資本金500万円、同所、同代表)は、12月9日に岡山地裁倉敷支部より破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人には、谷和子弁護士(倉敷市東町7-3、倉敷総合法律事務所、電話086-426-0855)が選任されている。

長栄海運(有)は、1964年(昭和39年)9月に設立された内航貨物運送業者を、笠岡市内の旅客海運業者が事業多角化の一環として88年10月に買収し、事業を本格化した経緯がある。90年代に入って船舶の購入・建造を積極的に進め、ピーク時にはLPG船1隻を含む7隻を運航、95年10月期には年収入高約8億円を計上していた。

しかし、景気の低迷を反映して荷扱い量の減少、用船料の引き下げなどで業績は低迷し、2002年10月期の年収入高は約6000万円にまでダウン、船舶の購入・建造資金の借入金が重荷となって厳しい資金繰りを余儀なくされていた。この間、船舶の売却や人員削減などによる合理化を進めていたものの収益性は改善せず、2002年11月に海運事業を停止の後、社有不動産の賃貸・管理業務に事業転換して賃貸収入で借入金を返済していた。こうしたなか、前代表が今年7月に逝去したため今回の措置となった。

笠興海運(有)は、1971年(昭和46年)設立の海運業者を、笠岡市内の同旅客海運業者が88年頃に買収したもので、長栄海運(有)のグループ会社として貨物船2隻を運航していたが、同社の業績低迷に連動して事業の継続が困難な状況に陥っていた。

負債は、長栄海運(有)が約33億7100万円、笠興海運(有)が約9800万円、2社合計で約34億6900万円。


「出典:帝国データバンク」