マル海光洋水産株式会社


マル海光洋水産(株)(資本金4000万円、根室市西浜町10-143、代表小西英俊氏、従業員25名)は、3月21日に札幌地裁へ自己破産を申請した。申請代理人は村松謙一弁護士(東京都中央区京橋3-9-8、光麗法律事務所、電話03-5159-5055)ほか4名。

当社は、1967年(昭和42年)創業、76年(昭和51年)5月に法人改組したカニ専門の水産食料品製造業者。タラバガニを主力に毛ガニ、花咲ガニ、ズワイガニなどのほか、ギンガレイ、タラ、サンマなどの冷凍冷蔵加工を手がけ、全国の荷受業者や商社、小売業者に販路を確立し、卸、小売を行っていた。2000年に札幌支店を開設し、ロシアから直接買い付けるなど商社機能を高めたほか、2002年に東京営業所、釜山支店を開設し、安定的に商材を入手できるルートの確立で2003年3月期の年売上高は約138億8000万円を計上していた。その後2004年に本社機能を札幌市に移し、名古屋営業所、気仙沼営業所を開設、翌2005年には根室市にサンマに特化した花咲工場を開設するなど積極的に設備投資を行い、営業・生産体制の充実を図っていた。また、新たな顧客開拓のため2008年には札幌市内のショッピングセンター内に回転寿司店を開設した。

しかし、漁業規制の強化によりロシアからのカニの輸入量が落ち込んだことで商材確保に苦戦し、根室に水揚げされるカレイやタラ、サンマなどの取り扱いに注力したものの、景況感の悪化による消費低迷から受注は落ち込み2010年3月期の年売上高は約56億円にまで減少していた。また、損益面も高値で仕入れた在庫が収益を圧迫し、さらにデリバティブ商品に伴う為替差損の発生から大幅な欠損を計上し債務超過に転落していた。こうした急激な業容悪化により借入負担が重荷となり、金融機関に対する返済猶予の要請を行う一方、工場の閉鎖や従業員の削減、本社機能を再び根室市に戻すなどして経営再建に取り組んでいた。しかし、その後も業容回復はなかなか果たせず、再建に向けた金融機関との協議も長期化するなかで先行きの見通しがたたなくなり、今回の措置となった。

負債は2012年3月期末時点で約38億8600万円。


「出典:帝国データバンク」