株式会社中三


(株)中三(資本金10億7800万円、青森市新町1-7-1、代表向中野光秀氏ほか2名、従業員219名)は3月30日に青森地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

申請代理人は長谷一雄(ながたに・かずお)弁護士(東京都千代田区麹町5-1、電話03-5226-6288)。監督委員は石岡隆司弁護士(青森市古川2-20-3、電話017-735-4838)。

当社は、1896年(明治29年)創業、1950年(昭和25年)8月に法人改組した地元老舗の百貨店。創業当初は、五所川原市に本店を置いて営業をスタートさせ、62年に弘前店、74年に青森店を開設。81年には本店を青森市に移すほか、二戸店(83年に廃止)、盛岡店を開設して拡大路線を敷いた。

94年にはイオン(株)〈当時・ジャスコ(株)〉と資本・業務提携を行い、同社が筆頭株主となり、97年に共同で「新百貨店業態開発推進プロジェクト」の1号店となる秋田店(イオン秋田ショッピングセンター)を開設。プライベートブランド食品の取り扱いを開始したほか、95年には弘前店をリニューアルオープンし、2005年8月期には年売上高約310億6200万円をあげていた。

しかし、その後は消費低迷による売上減少が続き、2006年に五所川原店、2008年に秋田店を閉鎖。2009年2月にはイオンとの資本関係を解消し、同社との商品仕入取引も中止していた。

その間、事業改善計画を進めてきたものの、売上減少に歯止めがきかず2010年8月期の年売上高は約185億5400万円にダウン。こうしたなか、3月14日に盛岡店の地下1階の食料品売場で爆発事故が起き、12人が負傷、うち1人が死亡。その後、盛岡店は営業を停止し、営業を続けていた本店、弘前店の2店舗も一部食品などの商品供給の遅れなどで混乱が続いていた。

負債は約122億5000万円。

また、関係会社の(株)中三友の会(資本金2000万円、同所、代表中村公英氏)と(株)はな膳(資本金2000万円、青森市富田2-7-56、代表中村公英氏)は、同日付で青森地裁へ自己破産を申請している。


「出典:帝国データバンク」