松飛台株式会社


松飛台(株)(旧商号:セノー(株)、資本金1億5600万円、登記面=東京都品川区南品川2-2-13、代表清算人原田正博氏ほか1名)は、11月17日に東京地裁へ特別清算を申請し同日開始決定を受けた。

当社は、1908年(明治41年)4月創業、46年(昭和21年)1月に法人改組した運動器具の製造業者。スポーツ用品(跳馬、平均台、バレーボール用支柱ほか)やフィットネス用品、ウェルネス用品などの製造を手がけていた。東京オリンピックで多数の器具が採用され飛躍的に成長し、スポーツ選手や教育現場において、馴染みのブランドとなり、各都道府県教育委員会(全国小中高等学校)、日本体育協会、地方公共団体を主体とした官需のほか、大学や各企業が福利厚生施設拡充のために運動施設を設置する際にも、当社製品が納入されるなど販売ルートを確立、93年9月期には年売上高約185億100万円をあげていた。

しかし、トレーニング関連機器の製造販売と同時期に進出した建装事業において、十分なノウハウと体制を持たないまま事業拡大を進めたことで、短期間に多額の損失が発生、その一部を仮装経理によって処理するに至っていた。また、国内経済の失速により設備投資の先送りや中止があり、競技スポーツ分野やフィットネス分野、高齢者福祉分野の伸び悩みから、2009年3月期(95年に決算月を変更)の年売上高は約113億8300万円にとどまり、収益面では原材料価格の高騰も加わり、赤字決算を余儀なくされ、2009年9月期末時点での当社の実質債務超過額は65億円と多額にのぼっていた。
加えて、設備投資などに伴う有利子負債も重荷となっていたことから、メーンバンクと協議のうえ、企業再生支援機構に支援要請し、当社を含むグループ4社は3月26日に同機構の支援決定を受けていた。

企業再編として、当社はグループ3社の金融債務を当社に集約したうえで、2010年4月に新設したセノー(株)に全事業を承継させる会社分割を実施。分割後の当社(旧会社)は特別清算手続きにより清算する運びとなり、株主総会の決議により9月26日で解散、現商号へ変更し今回の措置となった。

負債は約48億円。


「出典:帝国データバンク」