北國リゾート株式会社


北國リゾート(株)(資本金5000万円、加賀市山代温泉11-2-1、代表吉田美喜氏)は、2008年9月22日までに債権者から破産を申し立てられていたが、2010年9月6日に金沢地裁より破産手続き開始決定を受けた。

当社は、1907年(明治40年)創業、60年(昭和35年)8月に法人改組した元温泉旅館経営業者で現在は不動産賃貸・管理業者。温泉旅館としては、加賀山代温泉郷では老舗で当地トップクラスの規模を誇っていた。76年1月には、商号を(株)花屋から(株)ホテル百万石に変更し、同年7月に総額約13億円を投じて旅館を新築するなど、イメージの一新を図った。

その後も、82年7月に総額20億円を投じて、離れ風の数寄屋別館「梅鉢亭」の新築とお祭り広場の拡張を実施、85年9月には約35億円を投じて南館を新築するなど、相次いで10億円以上の投資を行った。その間、83年5月には全国植樹祭の折り、昭和天皇陛下御一行が梅鉢亭に御宿泊賜るなど、当地での地位は確固たるものとなっていた。

平成に入っても本館の改装や、約32億円を投資した新浴場「スパ百万石浴殿」等への投資のほか、95年7月には、旧(株)あたみ百万石を設立し約20億円をかけて96年4月にオープンさせていた。さらに当社としては、97年5月には約14億円をかけて梅鉢亭の全面改装と、露天風呂の新設などバブル崩壊以降も次々と大規模な投資を行っていた。

しかし、91年7月期の約87億8800万円の収入高をピークに業績は低迷し、長引く消費低迷や旅行形態の多様化による団体客の減少などから減収に歯止めがかからず、2004年7月期から収入高は40億円を下回り、同期以降連続して大幅な欠損を計上していた。

そのため、2005年9月には関連会社の旧(株)あたみ百万石の経営を別企業に委託するほか、新浴場「スパ百万石浴殿」や本館を閉鎖し、経費削減策などを打ち出したが、業績は低迷。2008年3月には取引行の債権が第3者に譲渡され、2008年4月以降は運営を百万石アソシエイト(株)に委託し、当社は不動産賃貸・管理会社となっていた。

その後も、取引行の債権が次々と譲渡され、同年9月には現商号に変更するとともに本店を東京都中央区に移転、大口債権者と協議に入っていたがまとまらず、2009年2月再度本店を加賀市山代温泉11-2-1に戻し、代表にも創業者一族の現代表が就任していた。

なお、営業は当社から設備及び不動産を賃貸し、百万石アソシエイト(株)(当社と資本関係などはない)が継続している。

負債は約97億1900万円が見込まれる。


「出典:帝国データバンク」