株式会社さくらや


ベスト電器の連結子会社で家電量販店『さくらや』を経営する(株)さくらや(資本金3億円、豊島区東池袋1-10-1、登記面=新宿区新宿3-26-10、代表清算人月野薫氏)は、7月20日に東京地裁より特別清算開始決定を受けた。

当社は、1947年(昭和22年)に創業しその後に合資会社化していたが、発展する形で63年(昭和38年)9月に設立。新宿を中心に池袋、渋谷など首都圏のターミナル駅に店舗を展開。“安さ爆発”のテレビCMで知られ、ヨドバシカメラ、ビックカメラと並び“3カメ”と呼ばれるなどカメラ系家電量販店の一角を担い、99年2月期には年売上高約831億9700万円を計上していた。

しかし、ヨドバシカメラ、ビックカメラとの競争激化などから2004年2月期の年売上高は約704億1000万円、経常損失約3億6000万円、当期損失約12億1100万円の計上を余儀なくされ、2004年6月にフェニックス・キャピタル(株)が買収。元・西友常務を社長に迎えて再建に乗り出していた。

増減資など財務リストラや出店政策の見直しなどから2006年2月期は経常黒字化を果たし、2006年12月に関東地区における多店舗化・業容拡大を推進していたベスト電器の傘下に入り、さらに2008年3月にはフェニックス・キャピタル(株)所有の当社株式を取得し、ベスト電器の100%子会社となった。

以降もヤマダ電機が渋谷、池袋へ出店するなど家電量販業界の競争激化は続き、2009年2月期の年売上高は約382億1000万円にとどまり、約11億8000万円の当期純損失を計上。その後も業績の回復はみられず、2010年2月期も年売上高は約357億4400万円、約74億3600万円の当期純損失となった。

2010年に入り親会社のベスト電器は、グループの業績悪化に伴い事業再構築計画を策定。業績の回復が遅れ再建のメドが立っていない当社事業については、2010年2月期中に全面的な撤退を行い、その後会社を清算する方針を表明。2月末に『さくらや』全店を閉店、株主総会の決議を経て6月30日に解散していた。


「出典:帝国データバンク」