琴平参宮電鉄株式会社


琴平参宮電鉄(株)(資本金2億円、丸亀市蓬莱町56-3、代表清算人浅羽喜二郎氏)は、9月30日に高松地裁丸亀支部より特別清算開始決定を受けた。

申請代理人は籠池信宏弁護士(丸亀市塩飽町7-2、電話0877-23-2620)ほか2名。

当社は、1911年(明治44年)9月に設立された一般乗合貸切旅客自動車運送及び不動産賃貸業者。「琴参バス」の通称名で知名度は高く、高速バスや香川県内の中部地域をカバーする乗合バス、観光客を中心とした貸切バス事業を展開。また、香川県丸亀市内にテナントビルと商業施設を所有し、それぞれ大手遊技場経営業者と大手スーパーストア経営業者から安定した賃貸収入を得て、2009年3月期には年収入高約16億2800万円を計上していた。

しかし、乗合バスについては自動車保有台数の増加から利用客は年々減少したため、路線を縮小させるなどして対応を行ったが厳しい状況が続き、貸切バスにおいても観光客の減少や規制緩和による競争激化から収益性に乏しい状態が続いていた。このため、路線の見直しを順次進め、香川県の丸亀市や坂出市とコミュニティーバスの契約を行い、また貸切バスについても、高速バスを中心に路線を拡大させ、車両運行効率の改善を図っていたが、過去の不動産投資による金利負担が大きく、経常段階で赤字を計上するという悪循環に陥っていた。

こうしたなか、賃貸収入を得ていた大手スーパーストア経営業者が2008年10月末をもって撤退、今年4月以降の賃貸収入が減少することで返済不能となり、企業の存続が難しくなったため、整理回収機構の主導のもと、バス事業を別途設立した琴参バス(株)(香川県丸亀市)に今年3月31日付で分割譲渡するとともに同社の株式を売却するなどの事業再構築を実施していた。その後、6月には大手スーパーストアが入居していた不動産を売却したことで資産譲渡の見通しがついたため、9月18日開催の株主総会の決議により当社は解散していた。

負債は約49億円。


「出典:帝国データバンク」