株式会社モック


元東証マザーズ上場の(株)モック(資本金46億4364万4687円、台東区台東2-27-3、代表関田眞喜氏ほか1名)は、2009年3月30日に債権者より東京地裁へ破産を申し立てられていたが、7月27日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

申請代理人は野間啓弁護士(新宿区三栄町8、電話03-5363-6707)。破産管財人は今井博紀弁護士(港区虎ノ門2-8-1、電話03-3597-8855)。

当社は、1991年(平成3年)4月に創業、94年(平成6年)4月に法人改組した。当初、飲食店サポート事業を主力としてスタート。「グルメコンシェルジュ(通称グルコン)」のサービス名で加盟店である飲食店舗に対する送客とコンサルティングを主に手がけ、最大約2万5000店の加盟店を擁していた。また積極的な企業買収や他社との業務提携によりウエディングサポート事業および生活関連事業を加えるなど業容を拡大させ、2003年4月には東証マザーズに株式上場を果たし、2005年6月期には年収入高約93億7600万円をあげていた。

しかし、主力であった飲食店サポート事業が、同種のサービスを提供する他社との競合により不振に陥り、加盟店数が激減、またウエディングサポート事業についてもウエディング受注が低迷し、2006年6月期には年収入高約78億8900万円まで減少していた。また減損損失を特別損失で計上したことに伴い、当期損失約30億4400万円を計上、2期連続赤字となったことで同期よりゴーイングコンサーンの注記が付され、財務の改善が課題となっていた。

こうしたなか、2007年6月期から主力であった飲食店サポート事業から完全撤退、また不採算店舗の閉鎖、社内組織の刷新、子会社への業務移管や子会社の売却を進めるなど事業のリストラを行い、ウエディングプロデュース事業および直営の飲食店事業に経営資源を集中させ、有利子負債の圧縮および収益改善に努めていたものの、2008年6月期においても赤字決算となり、債務超過に転落していた。この間、第三者割当増資や新株予約権の発行などにより資金調達を試みたが、株価の低迷により新株予約権の自社による買い取り償却や発行の中止を余儀なくされるなど資金調達が難航。

2009年6月期に入り、顧客の減少に歯止めがかからず、2009年3月には主力のウエディング場「ハニーズガーデン東京」を閉鎖するなど事業を大幅に縮小していたうえ、上場時価総額の基準に抵触したことで、5月1日には上場廃止となっていた。こうしたなか資金調達先であった一部債権者より破産を申し立てられ今回の事態となった。

負債は2008年6月期末で約57億3800万円だが、その後変動している可能性がある。

また、関係会社のモック・ファイナンシャル・パートナーズ(株)(資本金2000万円、中央区銀座6-8-7、代表山田信房氏)も同様に債権者より東京地裁へ破産を申し立てられ、7月27日に破産手続き開始決定を受けている。


「出典:帝国データバンク」