シンコウ化成株式会社


3月3日までに事業を停止していたシンコウ化成(株)(資本金1245万円、神崎郡市川町西田中8-7、登記面=大阪市中央区安土町1-6-19、代表中元善子氏)は、6月24日に大阪地裁へ自己破産を申請した。

申請代理人は中野二郎弁護士(姫路市三左衛門堀西の町133、電話079-226-1000)。

当社は、1986年(昭和61年)7月創業、88年(昭和63年)11月に法人改組した強化プラスチック製品製造業者。創業当時は飲食店・遊技場などの経営を目的としていたが、92年5月に旧ケイアイ化学(株)の事業を継承して、現業の基礎となる浄化槽などの汎用品を主体とする強化プラスチック製品製造を開始した。

その後、2001年8月には取引先であった(株)神鋼環境ソリューション(神戸市中央区、大証2部)より出資を得た上、技術供与を受けるなど徐々に業容を拡大、中国・マレーシアなどにも現地法人を設立して生産体制を強化した。製品は顧客のオーダーに応じて多岐に渡るが、ここ数年は独自の技術を生かした冷却塔設備や排煙脱硫装置などを数多く手掛け、ピークとなる2006年5月期の年売上高は約29億9400万円を計上していた。

しかし、2006年2月に営業部門を別法人に移譲、10月に現商号に変更した頃より拡大路線に陰りが見え、当社単独での受注状況は横ばいを維持する程度となり、2008年5月期の年売上高は約29億8100万円の計上となっていた。

また、2008年の10月頃からはサブプライム問題の影響などもあって得意先各社からの受注が徐々に減少し始めた。そこで、受注の落ち込みをカバーすべく地元ホームセンター向けに化粧品部門を立ち上げ、シャンプー等の充填ボトル製造を開始するなど販路拡大を目指したが奏功せず、資金繰りが急速に悪化していった。

受注状況が回復しないなか、当社を含む数社での不明瞭な手形操作が露見し始めたことにより対外信用も失墜、取引先や金融機関等へ支援を求めたが応諾されなかったことから事業継続を断念、今回の措置となった。

申請時の負債は約49億円だが、変動する可能性がある。


「出典:帝国データバンク」